中国共産党遼寧省瀋撫新区活動委員会の副書記を務める瀋撫新区管理委員会の連茂君主任(撮影:張宇鵬)
遼寧省瀋撫新区が先日、通信機器大手の華為(ファーウェイ)技術有限公司と戦略協力協定を結び、同社のAI産業基地を区内に設置することを決定しました。これは、瀋撫新区の産業誘致における新たなブレイクスルーとなっています。
中国共産党遼寧省瀋撫新区活動委員会の副書記を務める瀋撫新区管理委員会の連茂君主任の紹介によりますと、瀋撫新区がこれまでに結んだ78の枠組み協定および投資協定は、総額770億元(日本円で約1兆2255億円)に及んでおり、その中には100億元以上の規模のプロジェクトも数多く含まれているということです。
これについて、連主任は「瀋撫新区が地理や交通、環境などの面での優位性に恵まれていたことや、良質なビジネス環境とイノベーションに適したメカニズムの存在も大きく功を奏した」としています。瀋撫新区の主な産業には、健康衛生やビッグデータ、人工知能(AI)などが挙げられます。
管理面では、瀋撫新区は「管理委員会+企業」の市場化発展モデルを実施しており、市場化と企業化による管理・運営方式を徹底しています。
今後、瀋撫新区は中国東北地域の改革開放事業やビジネス環境の最適化、イノベーション駆動型発展の推進において全力を尽くして先を争い、「3年間で経済規模を倍増させ、5年間で3倍にし、10年後には遼寧省の経済発展の新たな成長エンジンとなる」との目標を掲げています。(洋、謙)